一言でいえば、順風満帆とは、物事がきわめて順調に進んでいる様子を表す四字熟語で、船が追い風を受けて帆いっぱいに風をはらませて進む様子に由来するとされる。
①「順風満帆」の読み方・意味
じゅんぷうまんぱんと読む。「まんぽ」と読み間違えやすいため注意したい。順風満帆とは、物事が何の支障もなく、きわめて順調に進んでいる様子を表す四字熟語である。
| 読み方 | じゅんぷうまんぱん |
| 意味 | 物事がきわめて順調に進んでいる様子 |
| 分類 | 四字熟語 |
②「順風満帆」の由来・出典
順風満帆は、「順風」(船の進行方向に向けて吹く追い風)と「満帆」(帆いっぱいに風を受けること)を組み合わせた言葉で、船が追い風を受けて帆いっぱいに風をはらみ、順調に航海を続ける様子に由来するとされる。用例自体は戦前から見られるが、辞典に広く採録されるようになったのは戦後で、『広辞苑』に掲載されたのは1983年の第三版からとされ、比較的新しく一般化した表現であるとされる。
③「順風満帆」の使用例(例文)
- 退職の挨拶で、「決して順風満帆ではない道のりでしたが、多くを学ばせていただきました」と述べた。
- 新規事業は今のところ順風満帆に進んでいる。
- 入社以来、彼のキャリアは順風満帆だったわけではない。
④現場で見た「順風満帆」の使いどころ
以前、知人の事業報告書を見てほしいと頼まれたことがある。「度重なるトラブルを乗り越えながら、なんとか軌道に乗せることができました」という内容に続けて、「まさに順風満帆な船出でした」と締めくくられていた一文があった。順風満帆は何の支障もなく順調に進む様子を表す言葉であり、トラブルを乗り越えたという文脈とは相性が悪いのではないかと伝えた。「多くの困難を乗り越え、ようやく軌道に乗せることができました」といった形に言い換えることを提案した。四字熟語は、文章全体の流れと矛盾しないかまで確認して使う必要があると実感した出来事だった。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
順風満帆は、事業やプロジェクトが何の支障もなく順調に進んでいる様子を語る場面で使われることが多い。トラブルや困難を乗り越えて進んだという文脈で使うと、言葉の意味と矛盾してしまうため注意したい。
⑥類義語との違い
類義語のひとつに「破竹の勢い」がある。これは、勢いが盛んで誰にも止められない様子を表す言葉で、物事が調子よく進む点では順風満帆と近い。ただし破竹の勢いが勢いの強さそのものを強調するのに対し、順風満帆は支障なく穏やかに物事が進む様子を表す点が異なる。
⑦対義語
順風満帆の対義語としては「前途多難」が挙げられる。これは、これから先の道のりに、多くの困難が待ち受けていることを表す言葉である。何の支障もなく順調に進む順風満帆に対し、前途多難は多くの困難が予想される点で対照的な言葉といえる。
⑧一文〇×テスト
Q. 度重なるトラブルに見舞われながらも、なんとか軌道修正を重ねて乗り切った新規事業の船出について、「順風満帆な船出だった」と表現するのは、正しい使い方と言える。
正解は「×」!
順風満帆は、何の支障もなく物事がきわめて順調に進む様子を表す言葉である。度重なるトラブルを乗り越えながら進んだ船出を表すのには、この言葉はそぐわない。
不正解…正解は「×」
順風満帆は、何の支障もなく物事がきわめて順調に進む様子を表す言葉である。度重なるトラブルを乗り越えながら進んだ船出を表すのには、この言葉はそぐわない。
⑨まとめ
順風満帆は、物事がきわめて順調に進んでいる様子を表す四字熟語であり、船が追い風を受けて帆いっぱいに風をはらんで進む様子に由来するとされる。トラブルや困難を乗り越えて進んだという文脈で使うと言葉の意味と矛盾してしまうため注意したい。類義語の破竹の勢いや対義語の前途多難とのニュアンスの違いを踏まえ、場面に応じて適切に使い分けたい表現である。

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