①「七転び八起き」の読み方・意味
「七転び八起き」はななころびやおきと読む。何度失敗しても、そのたびに立ち直り奮起することを意味する言葉である。人生には浮き沈みが多いことのたとえとしても使われる。
| 読み方 | ななころびやおき |
| 意味 | 何度失敗しても、そのたびに立ち直り奮起すること |
| 分類 | ことわざ |
②「七転び八起き」の由来・出典
由来は仏教にあるとされる。室町時代に中国から伝わった「起き上がり小法師」という人形が、江戸時代になると達磨大師をかたどった人形として広まった。倒しても倒しても起き上がってくるこの人形の姿が、不屈の精神を持つとされた達磨大師の姿になぞらえられたという。人は生まれた時にはまだ立っておらず、そこから初めて立ち上がると考えると、転ぶ回数より起きる回数が一回多くなる、という説明もされている。
③「七転び八起き」の使用例(例文)
- 退職の挨拶で「何度も壁にぶつかりましたが、七転び八起きの精神で乗り越えてこられました」と述べた。
- 卒業式の送辞で「これから先、困難があっても七転び八起きの気持ちで前に進んでほしい」と後輩に呼びかけた。
- 友人とのLINEで「資格試験、また落ちちゃったけど七転び八起きで来年こそは頑張るよ」とやり取りした。
④現場で見た「七転び八起き」の使いどころ
以前、後輩から退職する先輩へ贈る色紙のメッセージ文を見てほしいと頼まれたことがある。「大変なことも多かったと思いますが」という表現だけで終わっていたので、「七転び八起きで頑張ってこられた先輩へ」という一文を加えてはどうかと提案した。困難を乗り越えてきた歩みを前向きに称える言葉が加わり、より心のこもったメッセージになった。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
「七転び八起き」は、困難を乗り越えてきた人を称えたり、これから困難に立ち向かう人を励ましたりする場面でよく使われる言葉である。失敗そのものを軽んじるような使い方をすると、相手の苦労を軽く見ているように受け取られることもあるため、相手の努力に敬意を払う姿勢とあわせて使いたい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「不撓不屈」である。両者とも困難にくじけない様子を表す点では共通しているが、「七転び八起き」が何度も転んでは起き上がるという浮き沈みのある過程を表すのに対し、「不撓不屈」はそもそも心が屈しない強さそのものを表す、より抽象的で硬い表現である点に違いがある。
⑦対義語
「七転び八起き」の対義語としてよく挙げられるのが「一敗地に塗れる」である。「七転び八起き」が何度失敗しても立ち直る様子を表すのに対し、「一敗地に塗れる」はただ一度の敗北で二度と立ち直れないほど徹底的に打ちのめされることを表し、再起の可否という観点で対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 何度も失敗して再起できなかった人を評して「七転び八起きの人生だった」と表現した。この使い方は正しい?
正解は「×」!
「七転び八起き」は、何度失敗してもそのたびに立ち直り奮起することを意味する言葉であり、最終的に立ち直れなかった人には使わない。この使い方は誤用にあたる。
不正解…正解は「×」
「七転び八起き」は、何度失敗してもそのたびに立ち直り奮起することを意味する言葉であり、最終的に立ち直れなかった人には使わない。この使い方は誤用にあたる。
⑨まとめ
「七転び八起き」は、何度失敗してもそのたびに立ち直り奮起することを意味することわざであり、達磨大師の人形になぞらえた由来を持つとされる。困難を乗り越えてきた人を称えたり、これから挑戦する人を励ましたりする場面でよく使われる、前向きな言葉である。

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