①「逆鱗に触れる」の読み方・意味
「逆鱗に触れる」はげきりんにふれると読む。目上の人を激しく怒らせてしまうことを意味することわざである。単に「逆鱗」とも表記される。
| 読み方 | げきりんにふれる |
| 意味 | 目上の人を激しく怒らせてしまうこと |
| 分類 | ことわざ |
②「逆鱗に触れる」の由来・出典
竜のあごの下には逆さに生えた一枚の鱗があり、人がそこに触れると竜は激怒してその人を殺してしまうという中国の故事に由来するとされる。もとは君主・天子を怒らせることを指す言葉であったが、現在では広く目上の人を激しく怒らせる場合に使われるようになったとされる。中国の思想書に見られる説話をもとにしたことわざとされる。
③「逆鱗に触れる」の使用例(例文)
- クレーム対応で「お客様への説明が不十分だったことが先方の逆鱗に触れる結果となり、深くお詫び申し上げます」と謝罪文に記した。
- 会議で「あの発言は部長の逆鱗に触れるらしく、しばらく空気が張り詰めていた」と報告した。
- 日記に「悪気はなかったのに、何気ない一言で恩師の逆鱗に触れるてしまい反省した」と書いた。
④現場で見た「逆鱗に触れる」の使いどころ
以前、友人から取引先へのお詫びメールの下書きを見てほしいと頼まれたことがある。先方の担当者を怒らせてしまった経緯を「気分を害してしまった」とだけ書いていたが、事の重大さが伝わりにくかったので、「逆鱗に触れるという表現を使うと、どれほど深刻な事態だったかが伝わりやすくなる」と助言した。言葉を差し替えたことで、謝罪の本気度がより明確に伝わるメールになった。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
「逆鱗に触れる」は、目上の人や取引先を激しく怒らせてしまった深刻な事態を伝える場面で使う言葉である。ただし表現がやや強い分、軽微なミスや些細な行き違いに使うと大げさな印象を与えるため、実際に深刻な怒りを買った状況に限って使うのが望ましい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「怒髪天を衝く」である。両者とも激しい怒りを表す点では共通しているが、「逆鱗に触れる」は目上の人を怒らせてしまった側の視点から述べられる表現であるのに対し、「怒髪天を衝く」は怒っている人物の様子そのものを描写する表現である点に違いがある。
⑦対義語
「逆鱗に触れる」の対義語としてよく挙げられるのが「機嫌を取る」である。「逆鱗に触れる」が目上の人を激しく怒らせることを表すのに対し、「機嫌を取る」は相手の気持ちを損なわないよう配慮し喜ばせることを表し、相手の感情への働きかけという観点で対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 後輩がちょっとした遅刻をしたことを、上司が笑いながら軽く注意した場面を「上司の逆鱗に触れるてしまった」と表現した。この使い方は正しい?
正解は「×」! 「逆鱗に触れる」は目上の人を激しく怒らせてしまう深刻な事態を表す言葉であり、笑いながらの軽い注意程度の場面に使うのは大げさで不適切な使い方である。
不正解…正解は「×」 「逆鱗に触れる」は目上の人を激しく怒らせてしまう深刻な事態を表す言葉であり、笑いながらの軽い注意程度の場面に使うのは大げさで不適切な使い方である。
⑨まとめ
「逆鱗に触れる」は、目上の人を激しく怒らせてしまうことを意味することわざである。竜の鱗にまつわる中国の故事に由来するとされ、深刻な事態を伝える場面で使う言葉である。軽微な行き違いに使うと大げさな印象を与えるため、状況の重さを見極めて使いたい。

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