「縁の下の力持ち」とは、人目につかないところで他人のために努力や苦労をすること、またそのような人のたとえということわざである。読み方や由来、正しい使い方から類義語・対義語まで詳しく解説する。
①「縁の下の力持ち」の読み方・意味
「縁の下の力持ち」はえんのしたのちからもちと読む。人目につかないところで他人のために努力や苦労をすること、またそのような人のたとえという意味である。
| 読み方 | えんのしたのちからもち |
| 意味 | 人目につかないところで他人のために努力や苦労をすること、またそのような人のたとえ |
| 分類 | ことわざ |
②「縁の下の力持ち」の由来・出典
大阪の四天王寺で披露された「椽の下の舞」に由来するとされる。この舞は昭和になるまで非公開で、観客が見ていなくても舞い手は努力を重ねて練習を続けたことから、陰で努力することを指す言葉として定着し、「椽の下」が同じ読みの「縁の下」に、「舞」が「力持ち」に変化したとされる。
③「縁の下の力持ち」の使用例(例文)
- 退職の挨拶で「縁の下の力持ちとして支えてくれた事務チームの皆さんに感謝しています」と述べた。
- 上司へのメールで「今回のプロジェクトは、縁の下の力持ちとして動いてくれた後輩の存在が大きかったです」と報告した。
- 卒業式の送辞で「文化祭の成功は、裏方として動いてくれた縁の下の力持ちのおかげでした」と語った。
④現場で見た「縁の下の力持ち」の使いどころ
友人から社内表彰式で読むスピーチ原稿を見てほしいと頼まれたことがある。表彰される本人の功績ばかりが並んでいて、支えたチームへの言及がなかったので、「縁の下の力持ちという言葉を使って、支えてくれた人たちへの感謝も添えたほうがいい」と提案した。友人は原稿を書き直し、周囲への感謝が伝わるスピーチに仕上げていた。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
表舞台に立たず陰で支える人への敬意を表す場面で使いやすい言葉である。退職や表彰の挨拶などで感謝を伝える際に向くが、本人に向かって使う場合は評価が低いと誤解されないよう、努力への敬意が伝わる言い方を心がけたい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「内助の功」である。陰で支える点は共通するが、「内助の功」は主に配偶者が家庭で支える功績を指すのに対し、「縁の下の力持ち」は人間関係全般で裏方として支える人を広く指す点で異なる、とされる。
⑦対義語
「縁の下の力持ち」の対義語としてよく挙げられるのが「脚光を浴びる」である。表舞台で注目を集めることを表し、人目につかないところで支える「縁の下の力持ち」とは対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 卒業式の送辞で「文化祭の成功は、裏方として動いてくれた縁の下の力持ちのおかげでした」と語った。使い方として適切か?
正解は「〇」!
人目につかないところで支えてくれた人への感謝を表す場面で、本来の意味に沿って適切に使われている。
不正解…正解は「〇」
人目につかないところで支えてくれた人への感謝を表す場面で、本来の意味に沿って適切に使われている。
⑨まとめ
「縁の下の力持ち」は、人目につかないところで他人のために努力や苦労をすることを表すことわざであり、四天王寺の非公開の舞に由来するとされる。感謝を伝える場面で使いやすい言葉だが、本人に向けて使う際は敬意が伝わる言い方を心がけたい。

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