「三顧の礼」の意味とは?由来・使い方・類義語を解説

三顧の礼

「三顧の礼」とは、目上の人が礼を尽くして、目下の有能な人材を迎え入れることということわざである。読み方や由来、正しい使い方から類義語・対義語まで詳しく解説する。

目次

①「三顧の礼」の読み方・意味

「三顧の礼」はさんこのれいと読む。目上の人が礼を尽くして、目下の有能な人材を迎え入れることという意味である。

読み方さんこのれい
意味目上の人が礼を尽くして、目下の有能な人材を迎え入れること
分類ことわざ

②「三顧の礼」の由来・出典

中国三国時代、蜀の劉備が軍師として諸葛亮を迎えるため、彼の住まいを三度訪ねたという『三国志』の故事に由来するとされる。一度目、二度目は会えず、三度目にようやく会って迎え入れることができたとされる。

③「三顧の礼」の使用例(例文)

  • 上司へのメールで「三顧の礼を尽くしてでも、あの方に来ていただきたいと考えております」と報告した。
  • 会議で「今回の採用は、まさに三顧の礼と言えるほど熱心にお声がけを続けた結果です」と説明があった。
  • 面接の自己PRで「前職では、優れた人材を三顧の礼で迎え入れるチーム作りに携わってきました」と話した。

④現場で見た「三顧の礼」の使いどころ

同僚から中途採用候補者に送る依頼文を見てほしいと頼まれたことがある。事務的な条件面ばかりが並んでいたので、「三顧の礼という言葉もあるように、熱意が伝わる一文を添えたほうが相手の心に響く」と提案した。同僚は自社がその人材をどれほど求めているかを丁寧に書き加え、誠意の伝わる依頼文に仕上げていた。

⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点

優れた人材を熱意を持って迎え入れる姿勢を表す場面で使いやすい言葉である。採用やスカウトの場面で使うと効果的だが、大げさに使いすぎると誇張した印象を与えることもあるため、実際の熱意に見合った場面で使いたい。

⑥類義語との違い

類義語としてよく挙げられるのが「草廬三顧」である。礼を尽くして人材を招くという同じ故事に由来する四字熟語であり意味はほぼ同じだが、「三顧の礼」がことわざとして口語的に定着しているのに対し、「草廬三顧」はより文語的な表現として使われる点で異なる、とされる。

⑦対義語

「三顧の礼」の対義語としてよく挙げられるのが「慇懃無礼」である。表面的には丁寧だが実際には見下した態度を表し、心から礼を尽くす「三顧の礼」とは対照的な言葉である。

⑧一文〇×テスト

Q. 面接の自己PRで「前職では、優れた人材を三顧の礼で迎え入れるチーム作りに携わってきました」と話した。使い方として適切か?

正解は「〇」!

礼を尽くして人材を迎え入れるという本来の意味で、採用にまつわる自己PRとして自然に使われている。

不正解…正解は「〇」

礼を尽くして人材を迎え入れるという本来の意味で、採用にまつわる自己PRとして自然に使われている。

⑨まとめ

「三顧の礼」は、目上の人が礼を尽くして目下の有能な人材を迎え入れることを表すことわざであり、劉備が諸葛亮を三度訪ねた故事に由来するとされる。採用やスカウトの場面で使いやすいが、実際の熱意に見合った場面で使うことが大切である。

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この記事を書いた人

ことばに関わる仕事を長く続け、友人や同僚から祝辞・弔辞やスピーチ原稿の相談を受けることもある。ことばの由来や正しい使い方を分かりやすく伝えることをモットーに、四字熟語・ことわざの記事を監修している。

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