窮鼠猫を噛むとは、弱い者でも、追いつめられると強い者に反撃することのたとえということわざである。読み方や由来、正しい使い方から類義語・対義語まで詳しく解説する。
①「窮鼠猫を噛む」の読み方・意味
「窮鼠猫を噛む」はきゅうそねこをかむと読む。弱い者でも、追いつめられると強い者に反撃することのたとえという意味である。
| 読み方 | きゅうそねこをかむ |
| 意味 | 弱い者でも、追いつめられると強い者に反撃することのたとえ |
| 分類 | ことわざ |
②「窮鼠猫を噛む」の由来・出典
中国の古典『塩鉄論』にある「窮鼠も狸を噛む」という一節に由来するとされる。追いつめられたねずみが、逃げ場を失って敵を噛んで反撃するという様子から生まれた表現で、当時の中国では猫にあたる動物として狸が使われていたが、日本では猫に置き換えられて定着したとされる。
③「窮鼠猫を噛む」の使用例(例文)
- 会議で「相手を追いつめすぎると、窮鼠猫を噛むで思わぬ反発を招くかもしれません」と発言があった。
- プレゼンの冒頭で「窮鼠猫を噛むということわざもありますが、今日は追いつめられた状況から生まれた逆転の発想をご紹介します」と切り出した。
- 日記に「追いつめられた相手が思わぬ反撃をしてきて、窮鼠猫を噛むとはこのことかと感じた」と書いた。
④現場で見た「窮鼠猫を噛む」の使いどころ
同僚から交渉方針をまとめた資料を見てほしいと頼まれたことがある。相手を一方的に追い詰めるような強気な交渉方針だったので、「窮鼠猫を噛むという言葉もあるように、追いつめすぎるとかえって強い反発を招く可能性がある」と助言した。同僚は方針を見直し、相手にも配慮した交渉方針に仕上げていた。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
弱い立場の相手であっても、追いつめすぎると思わぬ反撃を受ける可能性があることを戒める場面で使いやすい言葉である。交渉や指導の場面で、相手を追いつめすぎないよう注意を促す際に使いやすい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「火事場の馬鹿力」である。切羽詰まった状況で普段以上の力を発揮することを表し、追いつめられた状況で力を発揮する点は共通するが、「火事場の馬鹿力」は緊急時に発揮される予想外の力そのものを指すのに対し、「窮鼠猫を噛む」は弱者が強者に反撃するという対立の構図に重点がある点で異なる、とされる。
⑦対義語
「窮鼠猫を噛む」の対義語としてよく挙げられるのが「長いものには巻かれろ」である。強い力を持つ者には逆らわずに従っておくほうが得策だという考え方を表し、追いつめられても反撃する「窮鼠猫を噛む」とは対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 会議で「相手を追いつめすぎると、窮鼠猫を噛むで思わぬ反発を招くかもしれません」と発言した。使い方として適切か?
正解は「〇」!
弱い立場の相手でも追いつめすぎると反撃を受けることを戒める本来の意味に沿って、交渉方針への注意喚起として適切に使われている。
不正解…正解は「〇」
弱い立場の相手でも追いつめすぎると反撃を受けることを戒める本来の意味に沿って、交渉方針への注意喚起として適切に使われている。
⑨まとめ
窮鼠猫を噛むは、弱い者でも追いつめられると強い者に反撃することを表すことわざであり、中国の古典『塩鉄論』に由来するとされる。相手を追いつめすぎないよう戒める場面で使いやすい言葉である。

コメント