恩を仇で返すとは、受けた恩に対して、感謝するどころか害を加えて報いることのたとえということわざである。読み方や由来、正しい使い方から類義語・対義語まで詳しく解説する。
①「恩を仇で返す」の読み方・意味
「恩を仇で返す」はおんをあだでかえすと読む。受けた恩に対して、感謝するどころか害を加えて報いることのたとえという意味である。
| 読み方 | おんをあだでかえす |
| 意味 | 受けた恩に対して、感謝するどころか害を加えて報いることのたとえ |
| 分類 | ことわざ |
②「恩を仇で返す」の由来・出典
「恩」は受けた親切や助け、「仇」は害や敵意を意味する言葉であり、親切にしてもらった相手に対して、感謝の代わりに害を与えるという矛盾した行為を表す表現として、日本語の中で定着してきたとされる。
③「恩を仇で返す」の使用例(例文)
- 日記に「あれだけ世話になった人を裏切るなんて、恩を仇で返すようなものだと感じた」と書いた。
- SNSに「助けてもらった相手を陥れるニュースを見て、恩を仇で返す行為に憤りを感じた」と投稿した。
- 友人とのLINEで「せっかく力を貸してくれた人にひどい態度を取るのは、恩を仇で返すようなものだよ」とやり取りした。
④現場で見た「恩を仇で返す」の使いどころ
友人から人間関係のトラブルについて相談され、状況を整理したメモを見てほしいと頼まれたことがある。相手への不満ばかりが並んでいたので、「恩を仇で返すような行為だと感じているなら、その具体的な経緯を整理して書いたほうが状況が伝わりやすい」と助言した。友人は経緯を整理し、感情的にならず事実を伝える文面に仕上げていた。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
受けた恩に対して不誠実な対応をする行為を批判する場面で使われる言葉である。強い非難の響きを持つため、実際にそのような行為があった場合に限定して使い、軽々しく人間関係のもつれ全般に使うのは避けたい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「飼い犬に手を噛まれる」である。日頃かわいがって世話をしていた者から裏切られることを表し、恩を仇で返される点は共通するが、「飼い犬に手を噛まれる」は信頼していた身近な者からの裏切りに重点があるのに対し、「恩を仇で返す」は受けた恩そのものへの背信行為に重点がある点で異なる、とされる。
⑦対義語
「恩を仇で返す」の対義語としてよく挙げられるのが「恩を送る」である。受けた恩を、その相手ではなく別の人に返すことで恩の輪を広げていくことを表し、恩を害で返す「恩を仇で返す」とは対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 日記に「あれだけ世話になった人を裏切るなんて、恩を仇で返すようなものだと感じた」と書いた。使い方として適切か?
正解は「〇」!
受けた恩に対して害を加える行為を批判する本来の意味に沿って、裏切り行為への憤りを表す文脈で適切に使われている。
不正解…正解は「〇」
受けた恩に対して害を加える行為を批判する本来の意味に沿って、裏切り行為への憤りを表す文脈で適切に使われている。
⑨まとめ
恩を仇で返すは、受けた恩に対して感謝するどころか害を加えて報いることを表すことわざである。強い非難の響きを持つ言葉のため、実際にそうした行為があった場合に限定して使いたい。

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