①「急がば回れ」の読み方・意味
「急がば回れ」はいそがばまわれと読む。急いでいるときほど、危険な近道より、遠回りでも安全で確実な方法を選んだほうがよいという教えである。
| 読み方 | いそがばまわれ |
| 意味 | 急いでいるときほど、安全で確実な方法を選んだほうがよいということ |
| 分類 | ことわざ |
②「急がば回れ」の由来・出典
室町時代の連歌師・宗長の歌「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」に由来するとされる。東海道の矢橋から大津へ琵琶湖を船で渡る近道は、比良おろしと呼ばれる突風の影響で危険であった。そのため、遠回りでも瀬田の唐橋を渡ったほうが安全で確実だ、という教えが歌に詠まれたという。
③「急がば回れ」の使用例(例文)
- 会議で「納期が迫っているが、テストを省略するのは危険だ。急がば回れで、手順通り確認しよう」と提案した。
- 友人とのLINEで「近道のつもりで慣れない道を通ったら逆に遠回りだった。急がば回れだね」とやり取りした。
- クレーム対応の場面で「拙速な対応でかえってご迷惑をおかけしました。急がば回れの精神で、今後は手順を丁寧に確認いたします」と説明した。
④現場で見た「急がば回れ」の使いどころ
以前、後輩からスケジュールが詰まったプロジェクトの進行案を見てほしいと頼まれたことがある。工程を省略して急ぐ計画になっていたので、「急がば回れというし、確認工程を削るとかえって手戻りが増えるかもしれない」と伝えた。結局、確認工程を残した計画に修正し、大きなトラブルもなく進められたと聞いた。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
「急がば回れ」は、急いでいる場面でこそ慎重な手順を勧める際に使いやすい言葉である。ただし、状況によっては本当にスピードが最優先される場合もあるため、あらゆる場面で「急がば回れ」が正解とは限らない点には注意したい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「急いては事を仕損じる」である。両者とも急ぐことへの戒めを表す点では共通しているが、「急がば回れ」が遠回りでも確実な方法を選ぶことを積極的に勧める言葉であるのに対し、「急いては事を仕損じる」は急いだ結果失敗することへの戒めに重点がある点で異なる。
⑦対義語
「急がば回れ」の対義語としてよく挙げられるのが「善は急げ」である。「急がば回れ」が遠回りでも確実な方法を勧めるのに対し、「善は急げ」は良いと思ったことはためらわずすぐに実行すべきだという意味であり、行動のスピードに対する考え方という観点で対照的である。
⑧一文〇×テスト
Q. 納期が迫る中、担当者が「急がば回れで、確認工程は省略して先に進めよう」と提案した。この使い方は正しい?
正解は「×」!
「急がば回れ」は、急いでいるときほど安全で確実な方法を選ぶべきだという教えである。確認工程を省略する提案は本来の教えとは逆の内容であり、この使い方は誤りである。
不正解…正解は「×」
「急がば回れ」は、急いでいるときほど安全で確実な方法を選ぶべきだという教えである。確認工程を省略する提案は本来の教えとは逆の内容であり、この使い方は誤りである。
⑨まとめ
「急がば回れ」は、急いでいるときほど安全で確実な方法を選んだほうがよいという教えのことわざであり、琵琶湖の危険な近道を避けたという歌に由来する。急ぐ場面でこそ慎重さを説く言葉として使われるが、あらゆる場面で正解とは限らない点にも留意したい。

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