「いずれ菖蒲か杜若」とは、どちらも優れていて、優劣や選択がつけがたいことのたとえということわざである。読み方や由来、正しい使い方から類義語・対義語まで詳しく解説する。
①「いずれ菖蒲か杜若」の読み方・意味
「いずれ菖蒲か杜若」はいずれあやめかかきつばたと読む。どちらも優れていて、優劣や選択がつけがたいことのたとえという意味である。
| 読み方 | いずれあやめかかきつばた |
| 意味 | どちらも優れていて、優劣や選択がつけがたいことのたとえ |
| 分類 | ことわざ |
②「いずれ菖蒲か杜若」の由来・出典
源頼政が鵺を退治した褒美として美女を選ぶよう命じられた際、あやめとかきつばたのように見分けがつかないと詠んだという『太平記』の伝承に由来するとされる。
③「いずれ菖蒲か杜若」の使用例(例文)
- 結婚式のスピーチで、新郎新婦それぞれの友人代表のスピーチを「いずれ菖蒲か杜若、どちらも甲乙つけがたい素晴らしいスピーチでした」と評した。
- SNSに「今年の紫陽花、どの色も綺麗でいずれ菖蒲か杜若、選べない」と投稿した。
- 日記に「候補に挙がった二軒のレストランはいずれ菖蒲か杜若で、結局決めるのに時間がかかった」と書いた。
④現場で見た「いずれ菖蒲か杜若」の使いどころ
友人から社内コンテストの講評文の下書きを見てほしいと頼まれたことがある。最終候補の二作品の優劣をつけようと無理に差をつけていたので、「いずれ菖蒲か杜若という言葉を使えば、どちらも優れていることを自然に伝えられる」と提案した。友人は表現を見直し、両者への敬意が伝わる講評文に書き直していた。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
複数の候補や人物がどちらも優れていて選びがたい状況を表す場面で使いやすい言葉である。もともと美女を比べる場面に由来する言葉のため、人物の外見について使う際は相手との関係性や場面に配慮したい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「甲乙つけがたい」である。優劣の判断が難しいという点は共通するが、「甲乙つけがたい」は物事全般に幅広く使えるのに対し、「いずれ菖蒲か杜若」は美しさや優れた物事を比べる場面で使われることが多い点で異なる、とされる。
⑦対義語
「いずれ菖蒲か杜若」の対義語としてよく挙げられるのが「月とすっぽん」である。比較にならないほど差があることを表し、優劣がつけがたいことを表す「いずれ菖蒲か杜若」とは対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 結婚式のスピーチで、新郎新婦それぞれの友人代表のスピーチを「いずれ菖蒲か杜若、どちらも甲乙つけがたい素晴らしいスピーチでした」と評した。使い方として適切か?
正解は「〇」!
どちらも優れていて優劣がつけがたいという本来の意味で、場を和ませる形で自然に使われている。
不正解…正解は「〇」
どちらも優れていて優劣がつけがたいという本来の意味で、場を和ませる形で自然に使われている。
⑨まとめ
「いずれ菖蒲か杜若」は、どちらも優れていて優劣や選択がつけがたいことを表すことわざであり、『太平記』の伝承に由来するとされる。複数の優れたものを比べる場面で使いやすいが、人物について使う際は場面への配慮を忘れないようにしたい。

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