①「左袒」の読み方・意味
「左袒」はさたんと読む。ある一方に味方すること、賛成することを意味する言葉である。
| 読み方 | さたん |
| 意味 | ある一方に味方すること、賛成すること |
| 分類 | ことわざ(故事成語) |
②「左袒」の由来・出典
「左袒」は、中国の歴史書『史記』呂后本紀の故事に由来するとされる。前漢の功臣・周勃が、呂氏一族による政変を鎮めようとした際、「呂氏に味方する者は右肩を、劉氏に味方する者は左肩を、それぞれ衣からあらわにせよ」と軍中に命じたところ、全軍が左肩をあらわにし、劉氏側についたという。この故事から、片方の肩を脱いで意思を示す様子が転じて、ある一方に味方することを「左袒」と呼ぶようになったとされる。
③「左袒」の使用例(例文)
- 会議で「今回の企画については、私はA案に左袒したい」と発言した。
- 上司へのメールで「社内アンケートの結果を見る限り、私はB部署の意見に左袒する立場です」と伝えた。
- 日記に「二人の意見が対立していたが、話を聞くうちに次第に片方の考えに左袒するようになった」と書いた。
④現場で見た「左袒」の使いどころ
以前、同僚から社内の意見対立をまとめる報告書を見てほしいと頼まれたことがある。「どちらの意見にも賛成する」という玉虫色の表現になっていたので、「左袒」という言葉を使って、どちらの立場に近いのかを一言添えてはどうかと提案した。難しい言葉ではあるが、あえて硬い表現を使うことで、態度をはっきり示す誠実さが伝わる文章になった。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
「左袒」は、対立する意見や立場のうち、どちらか一方を支持する態度を明確に示したいときに使える言葉である。ただし、日常的にはなじみの薄い言葉であるため、使う相手や場面によっては通じにくいことがある。読み手・聞き手の語彙に合わせて、「支持する」「賛成する」といった平易な言葉に言い換える判断も必要である。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「与する」である。両者とも、ある立場に賛成し味方することを表す点では共通しているが、「左袒」が肩を脱いで意思を示すという具体的な故事に基づく硬い表現であるのに対し、「与する」はより一般的で日常的にも使いやすい言葉である点に違いがある。
⑦対義語
「左袒」の対義語としてよく挙げられるのが「敵対する」である。「左袒」がある立場に味方することを表すのに対し、「敵対する」はある立場に反対し、対立する側に立つことを表し、立場の取り方という観点で対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 会議で対立する二つの案のうち、片方を支持する立場を表明する際に「私はA案に左袒します」と発言した。この使い方は正しい?
正解は「〇」!
「左袒」は、ある一方に味方すること、賛成することを意味する言葉である。対立する案のどちらかを支持する立場を表明する場面で使うのは正しい使い方である。
不正解…正解は「〇」
「左袒」は、ある一方に味方すること、賛成することを意味する言葉である。対立する案のどちらかを支持する立場を表明する場面で使うのは正しい使い方である。
⑨まとめ
「左袒」は、ある一方に味方すること、賛成することを意味する言葉であり、中国の史記に記された、味方する側の肩をあらわにしたという故事に由来する。日常的にはなじみの薄い言葉であるため、使う場面や相手を選びたい。立場をはっきり示したいときに使うと効果的な言葉である。

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