①「自暴自棄」の読み方・意味
「自暴自棄」はじぼうじきと読む。やけになって、もうどうなってもいいと将来の希望を捨てたり、投げやりな行動をすることを意味する。
| 読み方 | じぼうじき |
| 意味 | やけになって将来の希望を捨て、投げやりな行動をすること |
| 分類 | 四字熟語 |
②「自暴自棄」の由来・出典
中国の思想書『孟子』の「離婁・上」に由来するとされる。「自暴」はやけくそで自分を損なうこと、「自棄」は自分を見捨てることを意味し、両者を組み合わせた言葉である。漢検3級相当の四字熟語とされる。
③「自暴自棄」の使用例(例文)
- 日記に「何度も面接に落ちて、一時は自暴自棄になりそうだったが、気持ちを立て直した」と書いた。
- クレーム対応の場面で「お客様が自暴自棄にならないよう、丁寧に事情を説明した」と対応記録に残した。
- 会議で「計画が頓挫したからといって自暴自棄になるのではなく、次の一手を考えよう」と呼びかけがあった。
④現場で見た「自暴自棄」の使いどころ
以前、友人から仕事の失敗を振り返るエッセイの下書きを見てほしいと頼まれたことがある。当時の心境を表す言葉として「自暴自棄」を使いたいとのことだったが、実際の状況は一時的にやや落ち込んだ程度だったため、言葉の重みが強すぎるのではないかと伝えた。状況に見合った表現に調整することで、読み手に誤解を与えない文章になった。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
「自暴自棄」は将来への希望を完全に捨てるほどの深刻な状態を表す強い言葉である。単に少し落ち込んでいる状態や、一時的にやる気を失っている程度の状況を大げさに表現するために使うと、言葉の重みと実際の状況がかみ合わなくなるため、状況に応じて使い分けたい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「投げやり」である。両者とも物事を丁寧に扱わない態度を表す点では共通しているが、「自暴自棄」は将来への希望を捨てるほどの深刻な心理状態を伴う言葉であるのに対し、「投げやり」は単に物事への取り組み方が粗雑である様子を表す、より軽い表現である点に違いがある。
⑦対義語
「自暴自棄」の対義語としてよく挙げられるのが「不撓不屈」である。「自暴自棄」が将来への希望を捨てて投げやりになることを表すのに対し、「不撓不屈」はどんな困難にあっても心が屈しないことを表し、困難への向き合い方という観点で対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 少し寝坊しただけの友人に対して、大げさに「あの人は自暴自棄になっている」と表現した。この使い方は正しい?
正解は「×」! 「自暴自棄」は将来への希望を捨てるほどの深刻な心理状態を表す強い言葉である。寝坊程度の軽い出来事に対して使うのは、言葉の重みに見合わない大げさな使い方である。
不正解…正解は「×」 「自暴自棄」は将来への希望を捨てるほどの深刻な心理状態を表す強い言葉である。寝坊程度の軽い出来事に対して使うのは、言葉の重みに見合わない大げさな使い方である。
⑨まとめ
「自暴自棄」は、やけになって将来の希望を捨て、投げやりな行動をすることを意味する四字熟語であり、『孟子』に由来する言葉である。強い意味を持つ言葉であるため、実際の状況の深刻さに見合った場面で使いたい。

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