「郷に入っては郷に従え」の意味とは?由来から使い方を解説

郷に入っては郷に従え
目次

①「郷に入っては郷に従え」の読み方・意味

「郷に入っては郷に従え」はごうにいってはごうにしたがえと読む。場所によって風俗や習慣が異なるため、新しく身を置いた土地の習慣や決まりに従うのがよいという意味のことわざである。「郷」は地方や田舎を意味する。

読み方ごうにいってはごうにしたがえ
意味新しく身を置いた土地の習慣や決まりに従うのがよいということ
分類ことわざ

②「郷に入っては郷に従え」の由来・出典

「郷」はもともと地方や田舎を意味する語である。土地ごとに風俗や習慣が異なるのは当然のことであり、そこに身を置く者は、自分のやり方を押し通すよりも、その土地の習慣に合わせて振る舞うほうが物事が円滑に進むという処世の知恵を説いたことわざとされる。古くから日本で広く用いられてきた表現である。

③「郷に入っては郷に従え」の使用例(例文)

  • 面接の自己PRで「前職では異なる社風の部署への異動が多く、郷に入っては郷に従えを心がけて早く現場に馴染むようにしてきました」と述べた。
  • 上司へのメールで「新しい拠点の慣習について教えていただき、郷に入っては郷に従えの姿勢で臨みたいと思います」と伝えた。
  • 日記に「海外出張先の食事のマナーに戸惑ったが、郷に入っては郷に従えと思い、現地の作法に合わせてみた」と書いた。

④現場で見た「郷に入っては郷に従え」の使いどころ

以前、後輩から異動先への挨拶状の下書きを見てほしいと頼まれたことがある。新しい部署のやり方に対する不安をやや強めに書いていたので、「郷に入っては郷に従えという言葉を使うと、前向きに馴染もうとする姿勢が伝わりやすくなる」と助言した。表現を差し替えたことで、相手に安心感を与える挨拶文になった。

⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点

「郷に入っては郷に従え」は、異動や転職、海外赴任など新しい環境に身を置く際に、その場のやり方に合わせようとする姿勢を伝える場面で使いやすい言葉である。ただし、明らかに不適切な慣習や不正まで無条件に従うべきだという意味ではないため、状況を見極めたうえで使うことが望ましい。

⑥類義語との違い

類義語としてよく挙げられるのが「所によりて法変わる」である。両者とも土地ごとの習慣や決まりの違いに合わせるべきだという点では共通しているが、「郷に入っては郷に従え」はその土地に身を置く者の心構えを説く表現であるのに対し、「所によりて法変わる」は場所によって決まりそのものが異なるという事実を述べる表現である点に違いがある。

⑦対義語

「郷に入っては郷に従え」の対義語としてよく挙げられるのが「我が道を行く」である。「郷に入っては郷に従え」が新しい環境の習慣に合わせることを説くのに対し、「我が道を行く」は周囲に合わせず自分の考えややり方を貫くことを表し、環境への向き合い方という観点で対照的な言葉である。

⑧一文〇×テスト

Q. 新しい部署のルールに違和感を覚えつつも、まずはその場のやり方を尊重して合わせてみようと考えた。この姿勢を郷に入っては郷に従えと表現した。この使い方は正しい?

正解は「〇」! 「郷に入っては郷に従え」は新しく身を置いた場所の習慣や決まりに合わせるのがよいという意味の言葉であり、新しい部署のやり方を尊重して合わせようとする姿勢を表す使い方として正しい。

不正解…正解は「〇」 「郷に入っては郷に従え」は新しく身を置いた場所の習慣や決まりに合わせるのがよいという意味の言葉であり、新しい部署のやり方を尊重して合わせようとする姿勢を表す使い方として正しい。

⑨まとめ

「郷に入っては郷に従え」は、新しく身を置いた土地の習慣や決まりに従うのがよいという意味のことわざである。異動や転職、海外赴任など新しい環境に馴染む場面で使いやすい言葉であり、前向きな姿勢を伝えるうえでも役立つ表現である。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ことばに関わる仕事を長く続け、友人や同僚から祝辞・弔辞やスピーチ原稿の相談を受けることもある。ことばの由来や正しい使い方を分かりやすく伝えることをモットーに、四字熟語・ことわざの記事を監修している。

コメント

コメントする

目次