一言でいえば、起承転結とは、話や文章を「起」で始め、「承」でそれを受けて続け、「転」で話題を転じて展開させ、「結」で全体をまとめる、という四段階から成る構成のことである。
①「起承転結」の読み方・意味
「起承転結」の読み方はきしょうてんけつ。話や文章を「起」で始め、「承」でそれを受けて続け、「転」で話題を転じて展開させ、「結」で全体をまとめる、という四段階から成る構成のこと。物語や文章、プレゼンテーションの組み立て方を表す言葉として広く使われる。
| 読み方 | きしょうてんけつ |
| 意味 | 起・承・転・結の四段階から成る文章や物語の構成のこと。 |
| 分類 | 四字熟語(文章構成・漢詩由来) |
②「起承転結」の由来・出典
もとは中国の漢詩、特に四句から成る「絶句」の構成法を指す言葉とされる。第一句の起句で話題を起こし、第二句の承句でそれを受け、第三句の転句で内容をがらりと転じ、第四句の結句で全体を結ぶという型が、日本に伝わり文章や物語の構成法としても広く使われるようになったとされる。中国の古い詩論書に起承転結にあたる考え方が記されているとする説もあるが、成立の経緯には諸説ある。
③「起承転結」の使用例(例文)
- プレゼンの冒頭で、「本日は起承転結を意識した構成でご説明します」と述べた。
- 【日常会話】あの映画は起承転結がしっかりしていて、最後まで飽きずに見られた。
- 【ビジネスメール】報告書は起承転結を意識しすぎず、結論から先に書くよう指導している。
④現場で見た「起承転結」の使いどころ
社内報のコラム原稿を添削してほしいと頼まれたことがある。書き手は物語のように起承転結を丁寧に組み立てていたが、社内報という媒体では読者が最後まで読んでくれるとは限らない。結論を後回しにする構成はビジネス文書には不向きだと伝え、要点を先に示したうえで背景を説明する形に書き直すよう助言した。起承転結は物語には向いていても、実務文書ではむしろ崩した方がよい場合があることを、この経験から強く感じた。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
ビジネス文書やメールでは、起承転結の順に情報を並べると、結論にたどり着くまでに時間がかかり、読み手をいらだたせてしまうことがある。実務では結論を先に述べる「結起承転」的な構成、いわゆるPREP法などが好まれる場面が多い。起承転結という言葉自体は物語や説明の型として便利だが、あらゆる文章に当てはめるべき万能の型ではないという点を押さえておきたい。
⑥類義語との違い
起承転結と近い意味を持つ言葉に「序破急」がある。序破急はもともと雅楽の楽曲構成を表す言葉で、ゆるやかに始まり(序)、変化を加えて展開し(破)、速やかに締めくくる(急)という三段階の構成を指す。段階を踏んで物事を組み立てる点は起承転結と共通するが、序破急が三段階であるのに対し起承転結は転じる段階が独立して置かれる四段階の構成である点が異なる。
⑦対義語
起承転結に明確な対義語はないが、対照的なニュアンスを持つ語として「単刀直入」が挙げられる。単刀直入は前置きなしに要点をすぐに切り出す話し方を指し、段階を踏んで結論に至る起承転結とは対照的な構成のあり方といえる。
⑧一文〇×テスト
Q. 至急対応が必要な業務連絡メールを、起承転結の型どおりに背景から順番に説明して書くのは、この場面における文章構成として適切である。
正解は「×」!
起承転結は物語や説明を丁寧に展開する構成には向くが、至急の業務連絡では結論を先に伝えることが求められる。背景から順に説明する起承転結型の構成は、緊急性の高いビジネス連絡には不向きな用法である。
不正解…正解は「×」
起承転結は物語や説明を丁寧に展開する構成には向くが、至急の業務連絡では結論を先に伝えることが求められる。背景から順に説明する起承転結型の構成は、緊急性の高いビジネス連絡には不向きな用法である。
⑨まとめ
起承転結とは、話を起こし承けて転じ結ぶという四段階から成る文章構成のことである。由来には諸説があるが、大切なのはその意味を理解したうえで場面に応じて正しく使うことである。今回紹介した例文や注意点を参考に、日常やビジネスの場でも自信を持って使ってほしい。

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