①「矛盾」の読み方・意味
「矛盾」はむじゅんと読む。二つの物事が食い違っていて、つじつまが合わないことを意味する。
| 読み方 | むじゅん |
| 意味 | 二つの物事が食い違っていて、つじつまが合わないこと |
| 分類 | ことわざ(故事成語) |
②「矛盾」の由来・出典
「矛盾」は、中国古典『韓非子』の「難一」篇に由来するとされる。楚の国で矛と盾を売る商人が「この盾はどんな矛も通さない」「この矛はどんな盾も突き通す」と自慢したところ、ある人に「ではその矛でその盾を突いたらどうなるのか」と問われ、答えられなかったという故事から生まれたとされる。
③「矛盾」の使用例(例文)
- 会議で「先月の説明と今月の方針が矛盾している」と指摘を受けた。
- 日記に「早起きすると誓ったばかりなのに、また寝坊してしまった。言っていることとやっていることが矛盾している」と書いた。
- クレーム対応の場面で「先ほどのご案内と説明が矛盾していた点をお詫び申し上げます」と謝罪した。
④現場で見た「矛盾」の使いどころ
以前、友人から社内向けの企画書を見てほしいと頼まれたことがある。「コストを抑えつつ、最上級のサービスを提供する」という一文があったが、そのあとの数値計画では明らかに高コストな施策が並んでいた。「言っていることと数字が矛盾しているように見えるので、どちらかを整理したほうがいい」と伝えたところ、本人も途中で方針が変わったことに気づいていなかったようで、書き直すことになった。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
「矛盾」は、発言や資料の内容に食い違いがあることを指摘する際によく使われる言葉である。相手を頭ごなしに否定する響きを持ちやすいため、指摘する際は「この部分とこの部分が矛盾しているように見えるのですが」など、事実を確認する丁寧な言い回しを添えたい。感情的な決めつけとして使うと、相手との関係を損ねかねない点に注意したい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「二律背反」である。両者とも物事の食い違いを表すが、「矛盾」が発言や事実同士の単純な不整合を広く指すのに対し、「二律背反」はそれぞれに理屈が通っている二つの主張が両立できない、という哲学的で厳密な対立関係を指す点に違いがある。
⑦対義語
「矛盾」の対義語としてよく挙げられるのが「首尾一貫」である。「矛盾」が話や物事の前後で食い違いが生じている状態を表すのに対し、「首尾一貫」は始めから終わりまで筋が通っている状態を表し、整合性という観点で対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 取引先への提案書で、前半と後半で数値の前提条件が食い違っていた。この状態を「矛盾している」と表現するのは正しい?
正解は「〇」!
「矛盾」は、二つの物事が食い違っていてつじつまが合わないことを意味する言葉である。前提条件が食い違っている状態はまさに矛盾しているといえるため、この表現は正しい。
不正解…正解は「〇」
「矛盾」は、二つの物事が食い違っていてつじつまが合わないことを意味する言葉である。前提条件が食い違っている状態はまさに矛盾しているといえるため、この表現は正しい。
⑨まとめ
「矛盾」は、二つの物事が食い違っていてつじつまが合わないことを意味する故事成語であり、中国古典『韓非子』の矛と盾の逸話に由来する。発言や資料の食い違いを指摘する際によく使われるが、相手を一方的に責める響きを持ちやすいため、事実確認を丁寧に添えたい。日常でもビジネスでも使う機会の多い言葉である。

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