「同じ穴の狢」の意味とは?由来・使い方を解説

同じ穴の狢
目次

①「同じ穴の狢」の読み方・意味

「同じ穴の狢」はおなじあなのむじなと読む。一見関係がないようでも、実は同類・仲間であることのたとえである。多くは悪事を働く者について使われる。

読み方おなじあなのむじな
意味一見関係がないようでも、実は同類・仲間であること(多くは悪事に使う)
分類ことわざ

②「同じ穴の狢」の由来・出典

「狢」はアナグマやタヌキなどを指す言葉である。厳密には種類が違う獣であっても、同じ巣穴に住んでいるとよく似た存在に見えることから、一見別々に見える者同士が実は同類であることを指す言葉として使われるようになったとされる。

③「同じ穴の狢」の使用例(例文)

  • SNSに「別々の会社を装っていたが、結局は同じ穴の狢だったというニュースを見た」と投稿した。
  • 会議で「あの二社は競合を装っているが、実態は同じ穴の狢で裏で手を組んでいるようだ」と指摘があった。
  • 後輩が仲の良い同僚を紹介する際、親しみを込めたつもりで「私たちは同じ穴の狢なんです」と言っていたが、この言葉は多くの場合、悪事を働く仲間を指す否定的な意味で使われるため、単に仲が良いことを表したい場面での使用には注意したい。

④現場で見た「同じ穴の狢」の使いどころ

以前、友人から不正会計に関する調査報告書の下書きを見てほしいと頼まれたことがある。関係者の立場が微妙に異なることを丁寧に説明していたが、全員が結託していた実態を端的に示す表現が欲しいとのことだったので、「同じ穴の狢という表現を使うと、関係者が実質的に同類であったことが簡潔に伝わる」と提案した。

⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点

「同じ穴の狢」は、表向き無関係を装っている者同士が、実は共に不正や悪事に関わっている様子を指摘する際に使われる言葉である。単に仲が良いことや、同じ趣味を持つ仲間を表す好意的な意味では使わない点に注意したい。

⑥類義語との違い

類義語としてよく挙げられるのが「一つ穴の狢」である。両者はほぼ同じ意味で使われる言い換え表現であり、明確なニュアンスの違いはないとされる。地域や文脈によって「一つ穴」「同じ穴」のどちらの言い方も見られる。

⑦対義語

「同じ穴の狢」には、明確な対義語は存在しないとされる。あえて対照的な意味を持つ言葉を挙げるなら「水と油」がある。「同じ穴の狢」が表向き別々に見えて実は同類であることを表すのに対し、「水と油」は互いに性質が合わず、決して馴染み合わない関係を表し、関係性の質という観点で対照的である。

⑧一文〇×テスト

Q. 仲の良い同僚を紹介する際、親しみを込めて「私たちは同じ穴の狢なんです」と言った。この使い方は正しい?

正解は「×」!

「同じ穴の狢」は、多くの場合、悪事を働く者同士が実は同類であることを指す否定的な意味で使われる言葉である。単に仲が良いことを表す好意的な場面で使うのは誤用にあたる。

不正解…正解は「×」

「同じ穴の狢」は、多くの場合、悪事を働く者同士が実は同類であることを指す否定的な意味で使われる言葉である。単に仲が良いことを表す好意的な場面で使うのは誤用にあたる。

⑨まとめ

「同じ穴の狢」は、一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえであり、多くは悪事を働く者について使われる言葉である。単に仲が良いことを表す好意的な意味では使わない点に注意し、悪事や不正が関わる場面で使いたい言葉である。

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この記事を書いた人

ことばに関わる仕事を長く続け、友人や同僚から祝辞・弔辞やスピーチ原稿の相談を受けることもある。ことばの由来や正しい使い方を分かりやすく伝えることをモットーに、四字熟語・ことわざの記事を監修している。

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