一言でいえば、大安吉日とは、六曜の中で最も縁起がよいとされる日を表す言葉で、結婚式や引っ越しなどの慶事に適した日として古くから重んじられてきたとされる。
①「大安吉日」の読み方・意味
たいあんきちじつと読む。大安吉日とは、六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の中で「大安」にあたる日を、縁起がよい日という意味を込めて呼ぶ言葉である。「大いに安し」という意味の通り、一日を通して悪い時間帯がないとされる日である。
| 読み方 | たいあんきちじつ |
| 意味 | 六曜の中で最も縁起がよいとされる日 |
| 分類 | 四字熟語 |
②「大安吉日」の由来・出典
大安吉日のもとになっている六曜は、約2000年前に中国で創始された占星術「小六壬(しょうろくじん)」に由来するとされ、日本には鎌倉時代に伝来したとされる。日本独自の文化風土の中で解釈や順番が少しずつ変化し、江戸時代後期には暦に記されるようになったとされる。明治6年に太陽暦が採用された際には吉凶付きの暦がいったん禁止されたが、第二次世界大戦後に政府による統制が廃止されると、六曜は再び広く用いられるようになったとされる。
③「大安吉日」の使用例(例文)
- 新規開店の日取りを大安吉日に合わせて決めた。
- 新居への引っ越しは大安吉日を選んで行った。
- 開業日は大安吉日に合わせて決めることにした。
④現場で見た「大安吉日」の使いどころ
以前、知人から会葬礼状の下書きを見てほしいと頼まれたことがある。「大安吉日を避けて葬儀の日取りを決めました」という一文があったが、大安吉日は結婚式など慶事にふさわしいとされる日であり、葬儀の日取りに関して避けるべきとされているのは、六曜の「友引」の方であると伝えた。「友引を避けて葬儀の日取りを決めました」という表現に修正することを提案した。六曜にまつわる言葉は、それぞれの日が持つ意味を正確に理解して使う必要があると実感した出来事だった。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
大安吉日は、結婚式や開業、引っ越しなど慶事の日取りを決める場面で使われることが多い。葬儀に関する日取りの配慮は、大安ではなく友引を避けるという習慣に基づくものであるため、両者を混同しないよう注意したい。
⑥類義語との違い
類義語のひとつに「一粒万倍日」がある。これは、一粒の種が万倍に実るという意味から、何かを始めるのに縁起がよいとされる日を表す言葉で、慶事や物事の始まりに適した日を表す点では大安吉日と近い。ただし一粒万倍日が主に新しいことを始める日として重視されるのに対し、大安吉日は結婚式など特に長時間にわたる行事全般に向く日として重視される点が異なる。
⑦対義語
大安吉日の対義語としては「仏滅」が挙げられる。これは、六曜の中で最も凶とされる日で、何事も控えた方がよいとされる日である。一日を通して吉とされる大安吉日に対し、仏滅は一日を通して凶とされる点で対照的な言葉といえる。
⑧一文〇×テスト
Q. 結婚式の日取りを大安の日に定めるのと同じ理由で、葬儀の日取りも「大安吉日を避けるべきだ」とアドバイスするのは、正しい使い方と言える。
正解は「×」!
大安吉日は結婚式など慶事にふさわしいとされる日である。葬儀の日取りで避けるべきとされているのは友引であり、大安吉日ではないため、この助言は誤りである。
不正解…正解は「×」
大安吉日は結婚式など慶事にふさわしいとされる日である。葬儀の日取りで避けるべきとされているのは友引であり、大安吉日ではないため、この助言は誤りである。
⑨まとめ
大安吉日は、六曜の中で最も縁起がよいとされる日を表す言葉であり、結婚式や引っ越しなどの慶事に適した日として古くから重んじられてきたとされる。葬儀の日取りに関する配慮は友引にまつわる習慣であり、大安吉日と混同しないよう注意したい。類義語の一粒万倍日や対義語の仏滅とのニュアンスの違いを踏まえ、場面に応じて適切に使い分けたい表現である。

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