五月雨式の意味とは?語源とビジネスでの正しい使い方を解説する

五月雨式

一言でいえば、五月雨式は物事が一度にまとまらず、途切れ途切れに何度も分けて続けて行われること。特にビジネスの場面では、連絡や報告、資料の提出などが一度で完結せず、何度にも分かれて続く様子を指して使われる。

目次

①「五月雨式」の読み方・意味

「五月雨式」の読み方はさみだれしき。物事が一度にまとまらず、途切れ途切れに何度も分けて続けて行われること。特にビジネスの場面では、連絡や報告、資料の提出などが一度で完結せず、何度にも分かれて続く様子を指して使われる。

読み方さみだれしき
意味物事が一度にまとまらず、途切れ途切れに何度も分けて続けて行われること。特にビジネスの場面では、連絡や報告、資料の提出などが一度で完結せず、何度にも分かれて続く様子を指して使われる。
分類四字熟語(状態・様子)

②「五月雨式」の由来・出典

「五月雨」は旧暦の五月頃、現在の暦でいえばおよそ六月頃に降り続く長雨のことで、いわゆる梅雨の雨を指す古い呼び名である。しとしとと降っては止み、また降り出すというように、途切れながらも長く続く梅雨の雨の様子になぞらえて、物事が一度に片付かず何度にも分けて続く状態を「五月雨式」と呼ぶようになったとされる。もともとは天候を表す言葉であったものが、時間をかけて物事の進み方を表す比喩として定着したという成り立ちである。

③「五月雨式」の使用例(例文)

  • 【ビジネスメール】確認事項が複数あったため、恐れ入りますが五月雨式で恐縮ですが、追加のご連絡を差し上げます。
  • 【日常会話】引っ越しの手続き、一度で終わらなくて五月雨式に書類を出す羽目になっちゃった。
  • 【ビジネス会議】情報が入り次第、五月雨式になりますが順次共有させていただきます。

④現場で見た「五月雨式」の使いどころ

以前、後輩が取引先に送る進捗報告メールの下書きを見せてくれたことがある。確認事項がいくつも重なっていたため、一度にまとめて送るのではなく、確認が取れたものから順に連絡する方針だったのだが、その断りの一文がなく、唐突に何度もメールが届く形になっていた。「最初に、確認が整い次第、五月雨式にご連絡することをお伝えしておくと印象がやわらぐ」と助言したところ、相手からも「経過がわかりやすい」と好意的な返信があったそうだ。断続的な連絡そのものは悪いことではなく、その旨を先に一言添えるかどうかで受け取られ方が大きく変わることを実感した出来事だった。

⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点

ビジネスの場では、確認や報告が複数回に分かれることをあらかじめ詫びる際に「五月雨式で恐縮ですが」「五月雨式になりますが」という形でよく使われる。断続的な連絡は本来あまり歓迎されない状況だが、この言葉を添えることで相手への配慮を示すことができる。注意したいのは、五月雨式はあくまで物事が何度にも分かれて続くことを表す言葉であり、一度にまとめて行う場合には使わない点である。「五月雨式に一括でご報告します」のような使い方は意味が矛盾するため誤りとなる。

⑥類義語との違い

五月雨式と近い意味を持つ言葉に「断続的」がある。断続的は物事が途切れながらも繰り返し続くことを表す点で五月雨式と共通するが、断続的が客観的な状態描写として使われるのに対し、五月雨式は連絡や報告といった人の行為が小分けになる場面で使われることが多く、話し手の詫びる気持ちを込めて使われやすいという違いがある。

⑦対義語

五月雨式に明確な対義語と呼べる四字熟語は少ないが、対照的なニュアンスを持つ語として「一気呵成」が挙げられる。一気呵成は途中で休まず一息に物事をやり遂げる様子を表す言葉で、何度にも分けて続く五月雨式とは対照的に、まとまった一度の行動で完結させる点が異なる。

⑧一文〇×テスト

Q. 会議資料を一度にまとめて送付したことを詫びる際に「五月雨式で恐縮ですが」と書き添えるのは、正しい使い方である。

正解は「×」!

五月雨式は物事が一度にまとまらず、何度にも分けて途切れ途切れに続くことを表す言葉である。資料を一度にまとめて送った場合はこの状態に当てはまらないため、この例文の使い方は誤りである。確認や連絡が複数回に分かれる場合にこそ使うのが正しい用法である。

不正解…正解は「×」

五月雨式は物事が一度にまとまらず、何度にも分けて途切れ途切れに続くことを表す言葉である。資料を一度にまとめて送った場合はこの状態に当てはまらないため、この例文の使い方は誤りである。確認や連絡が複数回に分かれる場合にこそ使うのが正しい用法である。

⑨まとめ

五月雨式は物事が一度にまとまらず、途切れ途切れに何度も分けて続けて行われることである。由来には諸説があるが、大切なのはその意味を理解したうえで場面に応じて正しく使うことである。今回紹介した例文や注意点を参考に、日常やビジネスの場でも自信を持って使ってほしい。

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この記事を書いた人

ことばに関わる仕事を長く続け、友人や同僚から祝辞・弔辞やスピーチ原稿の相談を受けることもある。ことばの由来や正しい使い方を分かりやすく伝えることをモットーに、四字熟語・ことわざの記事を監修している。

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