栄枯盛衰とは、人や物事が盛んになったり衰えたりを繰り返すことという四字熟語である。読み方や由来、正しい使い方から類義語・対義語まで詳しく解説する。
①「栄枯盛衰」の読み方・意味
えいこせいすいと読む。人や物事が盛んになったり衰えたりを繰り返すことという意味である。
| 読み方 | えいこせいすい |
| 意味 | 人や物事が盛んになったり衰えたりを繰り返すこと |
| 分類 | 四字熟語 |
②「栄枯盛衰」の由来・出典
仏教的な無常観や軍記物語の世界観を背景に、日本語の中で定着してきた表現とされる。栄えることと衰えることが表裏一体であるという捉え方は、平家物語をはじめとする古典文学にも色濃く表れている。
③「栄枯盛衰」の使用例(例文)
- 会議で「業界の栄枯盛衰を振り返ると、変化への対応力こそが生き残りの鍵だとわかります」と説明があった。
- 日記に「創業百年の老舗が閉店したニュースを見て、栄枯盛衰は世の常だと感じた」と書いた。
- 上司へのメールで「栄枯盛衰の激しい業界だからこそ、足元を固める戦略が重要だと考えます」と報告した。
④現場で見た「栄枯盛衰」の使いどころ
後輩から社史編纂のための原稿を見てほしいと頼まれたことがある。会社の成長した時期のことばかりが強調され、苦しかった時期への言及がなかったので、「栄枯盛衰という言葉もあるように、浮き沈みの両方を描いたほうが説得力のある社史になる」と助言した。後輩は苦境を乗り越えた経緯も丁寧に書き加え、厚みのある原稿に仕上げていた。
⑤ビジネスシーンでの使い方・注意点
企業や業界の浮き沈みを俯瞰的に語る場面で使いやすい言葉である。ただし、盛んな状態と衰えた状態が入れ替わりうるという含みを持つ言葉のため、結婚式のスピーチなど当人の将来を祝う場面で軽々しく使うのは避けたい。
⑥類義語との違い
類義語としてよく挙げられるのが「盛者必衰」である。栄えている者もいずれは必ず衰えるという意味であり、平家物語の冒頭でも知られる言葉である。「盛者必衰」が衰える結末そのものを強調するのに対し、「栄枯盛衰」は盛衰の繰り返しという循環的な様子全体を表す点で異なる、とされる。
⑦対義語
「栄枯盛衰」の対義語としてよく挙げられるのが「長久不変」である。長く久しく変わらないことを表し、栄えたり衰えたりを繰り返す「栄枯盛衰」とは対照的な言葉である。
⑧一文〇×テスト
Q. 結婚式のスピーチで、新郎の会社を「栄枯盛衰の激しい業界ですが、今後もますますのご発展を」と紹介した。使い方として適切か?
正解は「×」!
「栄枯盛衰」は盛んな時期と衰えた時期が入れ替わりうることを表す言葉であり、これから始まる門出を祝う結婚式のスピーチで使うと、先行きへの不安を連想させかねない不適切な使い方である。
不正解…正解は「×」
「栄枯盛衰」は盛んな時期と衰えた時期が入れ替わりうることを表す言葉であり、これから始まる門出を祝う結婚式のスピーチで使うと、先行きへの不安を連想させかねない不適切な使い方である。
⑨まとめ
栄枯盛衰は、人や物事が盛んになったり衰えたりを繰り返すことを表す四字熟語であり、仏教的な無常観を背景に日本語の中で定着してきたとされる。業界や企業の歴史を俯瞰する場面で使いやすいが、これから始まることを祝う場では避けたい言葉である。

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